そろばんの効果について調べてみた!!→歴2年のわが子にとってショッキングな事実判明!?

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先日、ある芸能人の方のご長男が「そろばん1級」と「フラッシュ暗算4段」に合格したことが話題になりました。我が子達もそろばんを習っています。「そろばん1級」にはまだまだ程遠い状況ですが、丸2年彼らなりのペースで頑張ってやっています。

そもそも、そろばんってなんで通っているんだっけ?どんな効果を期待しているんだっけ?

いま一度考えてみました。今回はいろんな参考文献などを見たり、わが子の様子をそろばんの効能についてかんがえてみました。我が子達の現状と照らし合わせると…ショッキングな事実が判明しました!

目次

ショック!ただ「そろばん」をやっているだけではダメだった…

よく「そろばんで右脳を鍛える」というワードがありますが、これの意味を私は勘違いしていました。実際、子ども達をそろばん教室に通わせ始めたのも、「右脳(当時は右脳が何なのかも正確に理解せず)を鍛えて欲しい」と思ってのこと。

そして、今回こちらの本を読み、残念ながらわが子達は、まだ「右脳を鍛えるフェーズ」には達していないことが判明!

そろばんを使って問題を解いていく「そろばん」とそろばんの珠を頭の中でイメージしながら頭の中で暗算する「そろばん式暗算」が、違うものだという認識を持つ必要があると分かりました。

そして、「そろばん式暗算」の珠を頭の中でイメージするという部分が右脳を鍛えるということにつながるとのことなのです。(※右脳については後述!)

そろばんのやり方を理解し、ある程度マスターしなければ、「そろばん式暗算」に進むことは出来ません。そういう意味で、わが子はまだその段階には行ってないんです…。

とはいっても、いまやっている「そろばん」自体にもちゃんと効果・効能があります。見ていきましょう。

「そろばん」の効能とは?

「暗算」の手前の段階、「そろばん」だけの効能としてはどんなことがあるのでしょうか?

集中力が身に付く

そろばんの検定試験は、みとり算(※縦に並んだ数をたし算とひきで計算)10題、かけ算20題、わり算20題合わせて50題を30分以内に行います。これはかなりの量ですし、かなりのスピードが求められます。検定に限らず、恐らくどのそろばん教室でも一定の時間があって、その間にある程度の問題をやりましょう、といった指示があるはずです。

時間内に問題を終わらせるためには、無心になってそろばんに打ち込まなければなりません。

お母さんお父さんから私に寄せられる悩みで最も多いことの1つに「うちのい子どもには集中力がないでんす」というものがあります。
でも、そろばんに取り組めば、そんな悩みはすぐに解消できます。
なぜかというと、そろばんの珠をはじく、つまり道具を使うことが子ども達は大好きだからです。

“そろばん式暗算”が子どもの右脳を鍛える! シンプルだけど一番効果のある「地頭力」の伸ばし方 (大和出版)

正直「すぐに集中力がつく」とは、言い過ぎかな…と思います。息子達は、最近でこそ、集中してそろばんに取り組むようになりましたが、初めは道具というよりおもちゃ?という感じ…(笑)。道具だから集中して取り組むというのはなかったと思います。

とはいえ、ずっと続けていて、明らかに集中力はついています。そろばんの間だけでなく、その他の勉強をしている間の集中力も鍛えられていると感じています。

注意力が身に付く

そろばんの検定試験が進んでいくと、桁数がありえないくらい大きな数で計算することになります。(例えば1級は10桁の数字10個!!)ひとつのちょっとしたミスが、不正解へとつながります。正解するためには、ミスが許されません。高度な注意力をもってしてそろばんをはじいていくトレーニングを繰り返すわけですから、集中力と同時に、数字を注意深く読みとる能力が高まってきます

私自身の経験上、この注意力が何に役立ったかといえば、テストなどでケアレスミスをするケースが激減したことです。

あるいは仮にミスをしたとしても、そのミスにすぐに気づけるようになったことです。

“そろばん式暗算”が子どもの右脳を鍛える! シンプルだけど一番効果のある「地頭力」の伸ばし方 (大和出版)

いいなぁ…注意力ついたらいいなぁ…わが子達にも…。宿題やテストでもケアレスミスがまだ目立つ息子…。この域に達するまで、まだまだ鍛錬が必要なんだなぁー…うん!頑張ろう。

情報処理力が身に付く

情報処理力とは、順序よく、最短経路で効率よくものごとを進める力、と思っていただければよいでしょう。

“そろばん式暗算”が子どもの右脳を鍛える! シンプルだけど一番効果のある「地頭力」の伸ばし方 (大和出版)

上の「注意力」と同じように、「限られた時間内で問題を終わらせる」ということが、そろばんでは常に問われます。このことによって、「時間内に終わらせる」ということが身体に染みついていくといいます。つまり、そろばんトレーニングによって、情報処理能力を育てていることになります。

数字をミスなしに速く読みとり、右脳で秒速処理を行い、左脳で正確な数字情報に変換します。インプットからアウトプットまでをソロバントレーニングを通して、情報処理能力を育てていることになります。この「脳力」は学力と並び大切な武器となります。数字処理能力と文字処理能力は将来の為にも子ども時代に身につけたい能力のひとつです。

日本珠算連盟「そろばんの効用」

ここに関しても、わが子達はまだまだかな…。

粘り強く頑張れる子になる

これは、書籍や文献に書いてあったわけではなく、わが子をみていてそう感じたことです。そろばんは、単純作業の繰り返し(※やっていることは高度ですが)です。それをコツコツと続けていくことで、成果となって目に見えて現れます。成果とは…、たとえば、少し前までは「こんな桁数の問題無理だよ」とお思っていたものが、スラスラできるようになる!、また、定期的に検定試験があるので、「合格」することで賞状がもらえ、頑張りを実感することが出来ます。日々の頑張りが成果として見えやすいのもそろばんのいいところだと感じでいます。

「そろばん」の効能が”すぐに”身に付くかは…懐疑的

そろばん教室を経営され、多くの生徒の方々を見てきた著者が、そろばんで身に付く力として「集中力」「情報処理力」「注意力」を上げていらっしゃるので、本当にそうなんだと思います。

でも、わが子を見てみると…決してサボっているわけでも、先生のご指導が悪いわけでもありませんが…2年経過して「そろばんの効能」という面で身に付いたなと思うのは「集中力」かな…。つまり、まだまだそろばんが、3つの能力を身に付けるの域に達していないのだと思います。

域ってどういうことかというと…以下は、珠算連盟の検定の内容を抜粋したものです。

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日本珠算連盟「検定試験問題見本」よりがんプリにて作成

そう、当然ですが、検定が上に行けば行く程、桁数も増えていくので、「情報処理能力」や「注意力」がなければ、対処できないのです。つまり、とにかくひたすら次のステップに行くために、日々鍛錬していくしかないのだと思います。…というとすごく冷たい言い方ですが、検定は結果が「合格」だとそれはそれは、大きな自信になります。我が子の場合、「合格したら〇〇してもいいよ~」「□□買ってあげるよ~」と馬人参で、よりモチベーションもあげてもらっています。

「そろばん式暗算」と右脳について

次に、そろばんの珠を頭の中でイメージしながら頭の中で暗算する「そろばん式暗算」をマスターすることで得られる効果について見ていきましょう。これに関しては、「右脳」抜きには語れません。

「右脳」と「左脳」とは?

「右脳」「左脳」と聞くと、腕を組んだ時に右が上になったら「左脳タイプ」とか、指を組んだ時左が上になったら「右脳タイプ」という診断を思い浮かべる方も多いかもしれません。基本的には、人間は右脳左脳どちらも機能しており、どちらがより強いかということになるようです。

「右脳」は、直観、ひらめき、イメージなどをつかさどる脳と言われています。小説を読んで場面がイメージできるのは右脳の働きが強いと言えます。

「左脳」は、読み書き計算や論理的に考えられる力などです。ここでいう計算は、そろばんのような計算方法ではなく、学校で習う筆算というイメージです。勉強は主に「左脳」で行われているといえます。

どちらが優れているかという話ではなく、それぞれが、得意な分野があるという感じのイメージです。

右脳はイメージで記憶できる容量が膨大!

ここまで見ると、何となく賢そうなイメージがあるのは…「左脳」だと思いませんか?しかし、左脳より右脳が得意な分野の一つに「記憶領域の大きさ」があります。

ひらめきやイメージを司る右脳と、論理的思考を司る左脳。人間は右脳と左脳を使い分けているといわれています。なかでも右脳の記憶力は、左脳の数千倍以上といわれ、膨大な量の情報を高速で処理することができ、さらに一度インプットされた情報は消えずに残ります

いしど式「記憶力を高める右脳の働きとは?」

右脳はイメージで記憶が出来、その記憶容量は巨大だと言われています。このことによって、漢字や社会、理科などはイメージで記憶できるので、学業においてかなり優位です。

そういえば…わが子が通っているそろばんの先生は、私の母よりも恐らく年齢が上ですが、かなり色んなことを覚えていらっしゃいます。「実家のお土産です」と言えば、「まぁ〇〇県に帰られたんですね。」とちゃんと覚えてくれていたり、数年前に話した内容も覚えてくれています。多くの生徒さんが通われているにも関わらず、ごっちゃにすることなく…。

他にもすごい!ひらめき力、直観力、イメージ力…

右脳が鍛えられると、ひらめき力、直観力、イメージ力…など様々な力を身に付けることが期待できます。例えば、ひらめき力。AIが人間にとって代わっていく時代…人間だからこその発想が求められます。

このあたりは、「そろばんをやったから備わった!」と因果関係を明らかにするのは、かなり難しいですが…そもそも右脳という機能が、直観、ひらめき、イメージなどをつかさどる脳と言われているので、右脳が発達すると、これらの能力も期待できると考えるが、ふさわしいと言えるのではないでしょうか?

では、そもそも、そろばん式暗算で右脳が鍛えられるということの因果関係はどうなのでしょうか?

そもそも、そろばんをすると右脳が鍛えられるというのはホントなのか?

以下に参考文献を転載させてもらいます。

『珠算式暗算における熟達者と未習者の脳情報処理の相違』という論文において(中略)、そろばんを学んだ人(そろばん式暗算段位保有者、日本一取得者も含む)19名と、そろばん式暗算をまったく習ったことがない人17名を用いて、どのような違いが出るか、という脳波を用いた実験を行いました。
(中略)
そろばん式暗算をやっていない人は計算するときに左脳しか反応がないのに対して、そろばん式暗算をやっている人は右脳も反応していることがわかった他、安静時、すなわちそろばん式暗算をやっていないときでも、右脳の反応が見られるという結果が出たのです

“そろばん式暗算”が子どもの右脳を鍛える! シンプルだけど一番効果のある「地頭力」の伸ばし方 (大和出版)

最近、珠算式暗算が右脳の開発に役立つことが分かってきました。当初は推論であったものが、最近の高度な機器の発達により実証研究データも多く蓄積をされてきています。

日本珠算連盟「そろばんと右脳」

ここに関しては、実験や研究データを信じるしかありません。

【おまけ】東大生もそろばんが役に立ったと思っている!?

下のグラフは、少し前のデータになりますが、東京大学新聞社が2014年11月下旬、現役東大生・東大院生360人に対して行った、小学生時代にしていた習い事に関する独自のアンケート調査の結果です。

出典:東大新聞オンライン「東大生の65%が習っていた習い事とは?」

上のグラフでそろばんは、下位に位置し、習いごと全体の中では割合として最も少ない印象です。実際、そろばんを習ったことがあると回答した人は全体の約11%東大生約10人に1人という計算ですね。そう考えると多いですね。…というか皆さん習い事をどれだけ掛け持ちしてたんだ…!?っていう…。

注目すべきは、下の結果です。同アンケートでは、やっていた習い事が「どの程度東大合格に役立ったと思うか」として、東大合格への貢献度も調査し、指数化した結果が以下の通りです。

出典:東大新聞オンライン「東大生の65%が習っていた習い事とは?」

そろばんは、進学塾(約3.4点)や学習塾(約3.1点)に次ぐ、3番目で約3.0点でした

だから何?と言われそうなので、【おまけ】にしました(笑)。

【まとめ】そろばんの果実を得るには相当な努力が必要!

私はこれまで、ただそろばんをやっていれば「右脳」が発達すると考えていました。しかし、「右脳」が発達するためには、スピードを早めて次のステップへ進んでいかなければならないということが今回分かりました。でも、そろばんやそろばん式暗算がもたらす効果は、相当な恩恵があるということも今回感じました。今のところ我が家の子ども達はそろばんは嫌がることなくやっています。そろばん式暗算を極めてもらうまで、まだまだ道のりは長そうですが、しっかりサポートしてあげようと思います。

今回読んだこちらの本には、そろばん式暗算のやり方やいつから始めてどこまで目指せばいいかの基準、そして、そろばん塾の選び方なども掲載されており、そろばんを習わせたい方だけでなく、既にお子様がそろばんを習っている方にも新鮮な内容があると思います。気になる方は是非♬


また、今回記事を書くにあたって参考にさせていただいた「いしど式」さんは、お子様が暗算までのステップを楽しく進めることに力を入れているようで、導入にはとてもいいかもしれませんね!教室も全国に300校あり、オンラインでの受講も可能なようです。

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