読書がマンガに移行!?我が家のマンガとの付き合い方

当ページのリンクには広告が含まれています。

本が大好きな長男と次男…のはずが…マンガを読むように…!?

そもそもマンガってどうなの?

「先生はマンガって読書に入りますか?」論争もあり、マンガのメリット

目次

マンガが「読書」に入るか議論

これは、もはや永遠の問題なのではないでしょうか…?「マンガは『読書』に含まれるか、含まれないか…」まず、その立場を親としてどのように考えているかを明確にしなければ、家庭でのルール作りは出来ないと思います。

大前提として、マンガが「読書」に入るかは、各ご家庭の方針によって変わりますし、また、所属する集団のルール(例えば、学校に「本」はもってきていいけど、「マンガ」はダメなど)にもよるでしょう。つまり、答えはないと思っています。

答えはないのですが、参考資料として…文部科学省の「平成28年度 子供の読書活動の推進等に関する調査研究 報告書」などのデータを見ながら客観的な情報を把握していきましょう。以下は、データをがんプリにて加工したものが以下の通りです。

ふだん学校のある日の1日の読書時間との相関関係
「勉強・宿題をする」との相関関係

相関係数とはプラスになるほど「正の関係」(例:気温が上がればアイスが売れる)、マイナスになると「負の関係」(例:気温が下がれば風邪薬が売れる)があると言われています。

まず、上のグラフでは「ふだん学校のある日の1日の読書時間」とそれぞれの活動の相関関係となります。

「読書時間が長い」程、「マンガ・雑誌を読む」「クラブ活動・委員会活動で活動する」「塾や習い事に行く」「勉強・宿題をする」とに正の相関関係があると報告書でも言われていますが、グラフでもその関係性がよく見えますね。

下のグラフは「勉強・宿題をする」と回答したの数と、それぞれの活動の相関関係を表していますが、ここでも「マンガ・雑誌を読む」「クラブ活動・委員会活動で活動する」「塾や習い事に行く」と、それ以外のグループに分かれました。

以上のことより、データ上は「テレビ・ビデオ・DVDを見る」「ブログ・SNS」「インターネットを見る」「ゲームで遊ぶ」というグループと「マンガ・雑誌を読む」「クラブ活動・委員会活動で活動する」「塾や習い事に行く」「勉強・宿題をする」というグループに大きく分かれているのが分かります。ざっくりと、マンガは「よさげなグループ」の方に属している感じですよね?!

マンガにはメリットが沢山ある!

続いてマンガを読むことのメリットについて、私が感じていることは以下の通りです。

活字に触れることが出来る

小説などの本には、拒絶反応を示してしまう子も、マンガなら受け入れられるというのはよくある話です。マンガだって、沢山活字があります。そもそも活字に触れている時点で、すごいことではないでしょうか?

最近入学したばかりの小1次男は、学童でマンガばかり読んでいます…。そのことは、我が家では日常ですが、周りのお子様や先生からは、すごいと言ってくれました。確かに、幼いのに一人でマンガを読むことってすごいと思います。低学年に限りません。集中して、活字とイラストを一気に読むことは、高尚なことだと思いませんか?(読んでいる本の内容は別として(笑)…)

さまざまな境遇の人の心の機微を感じられる

これは小説と同じことです。自分一人の人生では到底体験できないような、さまざまな人の人生をその人の気もちになって経験することが出来ます。

私もこれまでの人生で小説の類を一切読んでこなかったのですが、ここ数年で大好きになりました。その理由の一つがこれ、色んな人の人生を疑似体験できるということ。

物語を読む、文学作品を読むことは、人生を豊かにします。物語を読めるからこそ、たったひとつの人生でなくなる、つまりいろいろな人生を知ることになります。物語には人がさまざまに喜んだり悲しんだり悔しがったりする姿が、言葉を通して描かれているからです。言葉を読むことで、そういう思いが受け取れるのです。

だから子どもには、ちゃんとその思いを受け取れる力、読解力をやはりつけてあげたいと思います。

二瓶 弘行 (著)「子どもの学力がぐんぐん伸びる お母さんと一緒の読解力教室 」

同じような疑似体験は、マンガでも出来ます。普通に生きていたら体験することが出来ない「海賊王になる人生」や「宇宙飛行士」などなど、マンガで疑似体験をすることが出来ます。

疑似体験を出来ると言うことは、受験云々の小手先の世界では、国語の読解問題を読んでいても実感を持って読み進められるという点がメリットですし、そんなことよりも、もっと大きなところ…人生の経験値を上げることが出来いろんな境遇の人の気もちを理解できる人になれるという点が最大のメリットではないかと思います。

学びが得られる

皆さんもご存じの通り、学習マンガが本当に増えています。我々が小さい頃からあった、歴史漫画だけではなく、科学や算数、国語などいろんな教科で学習マンガがあります。何も学習系マンガだけではありません。医療系のマンガで医学に触れられ、「宇宙兄弟」では宇宙について学べる…

イラストを使って分かりやすく説明がされているのもマンガのメリットですね。

語彙力が付く

大人も読むようなマンガでは、難しい言葉を使った表現がたくさんあります。マンガを読むことで、言葉を知るきっかけを得ることが出来ます。難しい表現が出てきた時は、その都度調べるのが望ましいですが、そういったことをしなくても、場面から意味を感じ取ることが出来ます。この積み重ねでも語彙力を鍛えることが出来ます。

中には「良くない」マンガも…

もちろん、中には「良くない」マンガもあります…。例えば、暴力的・性的なものや上記のようなメリットを一切含まないようなただのギャグマンガなど…。

また、マンガは一種の中毒性があるので、熱中して読んでいると他のことがおろそかになってしまうこともあります。

ゲームや動画と同じように、子どもが読むマンガの内容や時間については親が把握し、ある程度コントロールする必要があります。我が家では、次の通りのルールを作って、ゆるやかにマンガをコントロールしています。

マンガのルールを決めるのが大事!

我が家では、マンガもOK!読むマンガも「学習マンガだけ」などというルールは設けていません。でも、「マンガだけになる」ということだけは避けたいと言う親の思いがあります。「マンガだけにならない」ために我が家が設けているルールはこちらです。

①娯楽だけのマンガは買わない!学童で読んでもらう

わが子達は、『月刊コロコロコミック』が大好き!!息子達が通っている学童にあり、長男も次男も、入所してすぐはその魅力にどハマりして、家でも「でんじゃらすじーさんがね…(笑)」、「それでケシカスくんがね…(笑)」と、なんともまぁ嬉しそうに話してくれます…。

でも、語弊を恐れずに言わせて頂くと…本当にしょうもないです…。それでも、コロコロには、感謝はしています。子ども達も楽しそうにコロコロの話をしているんですもん…幸福感は高いはず…しかーし!もう一度言わせて頂きたく…しょうもない…何も生まれない…

子ども達が話してくれるコロコロの話も、ちゃんと興味ある風に聴いてあげています。「そんなしょうもないもの読むな!」とは言ったことはありません。でも、本屋さんでコロコロを買いたいと言われても…「コロコロは買わないよ。読みたいなら、外で(学童や銭湯の休憩ルームなど)読んでね♡」という感じでピシャリ!

いくつになってもある程度親が手綱を取ることは必要だと思っています。

「外で」が出来ずに、それでも特定の漫画が読みたいというご家庭は、WEBマンガはいかがですか?WEBマンガなら、次に紹介するように”デジタル機器”の視聴時間に含まれるので、ご家庭で「(ゲームや動画視聴を含めて)1日に〇分まで」と、ルールを決めやすくなると思います。

②iPadでマンガを読む時間はゲームの時間に入れる

いつの日か、子どもが勝手にiPadでコロコロの無料マンガを読んでいました…内心…コロコロめ…WEBマンガもやっているのか…

「コロコロは買わない!」とは言ったけど、「コロコロを読むな!」とは言っていません…。

長男は、iPadでマイクラを楽しんでいるのですが、1日に出来るマイクラの時間が決まっています。なので、マンガを読む時間もゲームの時間に含めることにしました。同じように” デジタル機器”を視聴する時間に入るわけですから…理不尽な理由ではないと思っています。

お父さんの漫画は読んでいい

これすごく親都合のルールなのですが…。夫は、『ワンピース』が大好き…あ、女の子のお洋服の方じゃなくて、海賊王の方です…。その影響で、息子達もワンピースは大好きで、昔から夫が買った単行本を読んでいました。ワンピースは、子どもに読ませたいマンガランキングでも、常に上位ですね。

「仲間の大切さ」や「正義とはなにか」がよくわかるのと、単純に親と内容を共有できるのが、ワンピ―スを読むメリットだと我が家では感じています。

読ませたいマンガがあれば、それは、「お父さんやお母さんのもの」として家に置いておくのも、ありだと思います。

本好きは、マンガに行っても「本」に戻ってくる

本を読まないお子様が、マンガを入口として活字に触れ、読書へと繋がるという話はよく聞かれます。では、逆に、これまで読書をしていたのに、マンガにハマってしまった…という場合はどうでしょう?

これまで読んだコラムなどでも「読書好きはマンガに行っても読書に戻ってくる」と言われていましたが、実際わが子を見ていてもそうだと感じています。

長男は、ワンピースなどのマンガやマイクラの攻略本?ばかりで、小説や物語を全然読まない時期もありました。しかし、最近は、また銭天堂ブームが来ている小3長男。やはり、本は大好きです。もちろん、子どもそれぞれだと思いますが…。

【まとめ】マンガは「悪」ではない!

日本には、世界に誇れるマンガ文化があり、大人も子どもも同じマンガで楽しめる風土があるので、マンガを「悪」とする風潮は、もうあまりないのかもしれませんね…、、、。マンガを小説などと比べると、確かに、幼く、小説の方が賢そうなイメージがありますが、そもそもマンガを読むことも実は高尚なものであると感じます。

ただし、中には「教育上よくないマンガ」もあります。なので、ある程度は、親がコントロールする必要があるとお伝えしました。子ども達に分かりやすい形でルール作りができると、お互いにとっていいですね。そして、マンガとうまくつきあって、豊かな心を育み、そして、大きな視野を持つ人間になってもらいたいものですね。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
目次