「一流の育て方」のレビュー

当ページのリンクには広告が含まれています。

今回はこちらの本をご紹介させて頂きます。一流の育て方 ビジネスでも勉強でもズバ抜けて活躍できる子を育てる [ ムーギー・キム ]

一流…と、すごくハードルの高そうな感じですが、いわゆる一流大学、一流企業に入るというわけではなく、以下のように定義されています。

一流の育て方」の定義は、「受け身の偏差値エリート・学歴エリート」とは全く異なります。「周りに流されず、自分らしい幸せの在り方」を考え、「自己肯定感を高め、主体的に自己実現する力」の育成方法です。

中はどちらかというと、学力というよりマインドに関しての要素が多かったです。

 次男が表紙をびりびりにしたため画像はこちらにて…↓

 

目次・構成

一流(“と言われる大学に通う”)学生へのアンケート結果で重要なポインとを、著者である息子とその母親で解説していくようなスタイル。
各ポイント(以下目次紹介)では、冒頭に学生のアンケートの回答が数人分載っており、優秀な人材が親からどのような言葉や環境を与えられたかというリアルな声が掲載されています。
各ポイントは5ページ前後です。

目次は以下の通りです。
目次だけで、ビビビ!っとくるポイントがあるのではないでしょうか?

目次を飛ばして下にジャンプ!

第1章 「主体性」を最大限に伸ばす
Ⅰ:自由に決めさせる
1)自由を与え、自分で探させる
2) 子どもに目標を設定させよう
3)進路に関し、子どもの意志を尊重させよ
Ⅱ:助けすぎず、サポートする
4)自主性は尊重しても、アドバイスは十分与える
5)選択肢を示し、最終選択は子どもに任せよ
6)過保護に育てない
Ⅲ:自分らしさを育む
7)個性を尊重する
8)「人に迷惑をかけるな」より「役に立て」
9)「小さいこと」から自身をつけさせる
第2章 「視野」を広げ、天職に導く
Ⅰ:視野を広げる
1)視野を広げ、知的好奇心を刺激する
2)読書で知見を広め、学習週間を身に付けさせる
3)「好きな本」で読書を習慣化させる
4)世界に視野を広げる
Ⅱ:天職への道をひらく
5)「自分から興味を持ったこと」を応援する
6)才能の種を見つけて「原石」を磨く
第3章 やり抜く力「グリット」を育む
Ⅰ:モチベーションを高める
1)モチベーションを上げる秘訣は「挑戦させる」こと
2)子どもの応援団になる
3)子どもに期待を伝える
Ⅱ:真剣に最後まで続けさせる
4)「本気」を確かめて投資する
5)真剣にならなければ叱る
6)途中で簡単にやめさせない
7)「失敗を乗り越える強さ」を身につけさせる
第4章 一流の「コミュニケーション能力」を磨く
Ⅰ:コミュニケーションに慣れさせる
1)「社交の場」に参加させる
2)「書く習慣」を身につけさせる
3)外国語教育は、幼少期から慣れさせる
4)小さいころから「何でも話せる相手」になる
Ⅱ:異なる視点・価値観・感情を理解させる
5)子どもと積極的に議論せよ
6)親の「価値観」を押し付けない
7)感情的にならず、理由をしっかりと伝えて叱る
Ⅲ:心を通わせる習慣を身につけさせる
8)感謝することの大切さを伝える
9)相手の立場に立って考える癖をつけさせる
10)動物を通じて思いやりの心を育む
第5章 これで自分から「勉強」するようになる
Ⅰ:「習慣づけ」をする
1)勉強を強制しない
2)幼少期に「学習習慣」を贈る
3)楽しく「思考力」を伸ばす
Ⅱ:「勉強への動機づけ」をする
4)勉強の「メリット」を教える
5)教育環境で子どもは変わる
6)勉強での「競争意識」を育む
Ⅲ:「勉強感」を育む
8)結果重視VSプロセス重視
9)とりあえず大学には進学させるべきか
10) 勉強至上主義で育てない
第6章 「勉強以外の勉強」をさせる
Ⅰ:自制心・思いやり・教養をしつける
1)自制心と他者への配慮をしつける
2)まっとうな金銭感覚を身につけさせる
3)教養と感受性を身につけさせる
Ⅱ:親の振る舞いで導く
4)役割文体」でしつけをする
5)親の会話が、子どもの人間性をかたちづくる
6)子どもは親の真似をする
第7章 「無償の愛情」を感じさせる
Ⅰ:おおらかな環境で子どもを伸ばす
1)プラス思考で、明るくおおらかに育てる
2)父母間での「けなし合い」は絶対にダメ
3)他の子どもと比べない
4)「正しいほめ方」で伸ばす
Ⅱ:無償の愛情で子どもを守る
5)子どもの非行には執念で向き合う
6)信頼で子どもを包む
7)無償の愛を注ぐ

印象に残ったこと・実践したいこと

社交の場を増やして場慣れする環境を作る

閉鎖的な子どもにしている責任は往々にして親にあります。幼少期からさまざまな人に触れる経験を持たせて、他人との交流に慣れさせてあげたいものです。

息子はかなりシャイです。
初対面の人には、毎度もじもじ…子どもでは当たり前かもしれません。
また、生まれもった性格かもしれません。

しかし、これが社交の場を沢山与えることで少しでもよくなるのであれば…

月に1回は家族や友達以外の人と会う機会を作っていきたいと思います。

「どうして勉強するの?」と聞かれたら…(幼少期の今の答え)

なぜ勉強しなければならないか…勉強の意義…

少しずつ伝えていっています。
今は、既に習慣になっているので、何も思わず毎日勉強していますが、勉強のメリットについて話し、勉強の納得感を高めることは常日頃重要だと思います。

子どもが将来やりたいことが出てきて、それが一見、学問とは無関係に思える分野でも、学歴が劣るために道を阻まれるケースが多いという現実も教えてあげたいものです。いつか目標が見つかったときに、選択しを狭めないためにも、勉強が必要なのだと。

そして、学問や教養は、たとえ家が泥棒に入られても、火事で全焼したとしても、何があっても誰にも持っていかれることはなく、生涯自分自身の力になり、時には励まし癒してくれるものです。

今は、分からなくても頭のどこかに残っていて、いつか思い出してくれたらいいな…。

「人に迷惑をかけるな」よりより「役に立て」

迷惑をかけない心がけを子どもに教えることが大切なのは当然ですが、呪文のように言い聞かせてそのやる気まで奪うのは、本末転倒です。「迷惑をかけない」だけを目指していては、過度に慎重になり、主体性が育ちません。

これはドキっとしました。
人に迷惑をかけないようにと呪文とまではいかないですが、私自身が根底に思っているので言葉や行動の節々に出ていると思います。

親としては、迷惑をかけないことだけを教えるのではなく、「迷惑を迷惑と思わない人」が周囲に集まるよう、志を抱き、誠実に生きて、よい人脈をつくることを心がけるよう教える方が正しいと思います。

ここまでは今の息子たちに伝えるのは難しいですが、とにかく「人に迷惑をかけるな!」ばかり思っている考えを根底から見直さなければと思っています。

 

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
目次