『「東大に入る子」は5歳で決まる』を読んで、5年後の答え合わせ!?

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私ががんプリを始めるきっかけになった本、和田秀樹さんの『「東大に入る子」は5歳で決まる: “根拠ある自信”を育てる幼児教育』。この本に出会わなければ、家庭学習もやっていなかったし、このサイトを立ち上げることもなかったでしょう。色んなきっかけをつくってくれた本です。

我が子が東大を目指しているわけでも、このサイトが東大を目指すためのサイトというわけでもありません。あくまでも、「東大を目指す過程」にある『根拠ある自信』と『家庭学習習慣』を目標にしています。

この本は、私の家庭学習の指南書として度々読んでいますが、気が付けばわが子も8歳と6歳に…

ということで、「5歳」を過ぎた今、わが子達はどうなっているのか…答え合わせをしていきたいと思います。

目次

「東大に入る子」になるために必要なこと

根拠のある自信を醸成することが重要

まずは、この本を読んだことがないという方のために、『簡単に』内容を説明します。これを読んで「やってみたい!」と思った方は是非ともこちらの本を読んでみてください。私は何度も何度も読んでいます。

これまでがんプリの記事を読んでくださっている方は、かなり重複する部分があると思うので、「答え合わ」まで、読み飛ばしてもらっても大丈夫です!

「東大に入る子」は「根拠のある自信」を持っている。

東大に合格する受験生には、ある特徴があるそうです。それは、「合格者の多くが4月~6月生まれ」だということ。何ごとも出来ることが他の同級生より早い「4月~6月生まれ」は、小さいときから「自分はできる子」という自信をつけており、それ自信が受験生まで持ち続けている、まさに勝ちグセがついているということだそうです。逆に言えば、早生まれのお子さまも、何月生まれであっても、小学校入学前後に子どもが自信を持てばいいというわけです。

子どもには自信を付けさせることが重要なのですが、自信は自信でも付けるべくは「根拠のある自信」です。

根拠ある自信とは「目に見える実績をもとにした自信」です。例えば、百マス計算のスピードが上がった、漢字検定に合格したなど…。そして、その目に見える自信を継続して幼少期に持つために、本書では先取学習が推奨されています。

幼稚園児のときに字や数を覚えて勉強の基礎を作ることは、それ自体が大きな自信につながります。そして、たとえば5歳のときに、小学1年生が使うような漢字ドリルや算数ドリルができるようになれば、それはさらに大きな自信になるでしょう。幼稚園卒園時に、小学2年生、もしくは3年生、までの勉強内容がある程度理解できていれば、それは明確な根拠のある自信となって、子どもと親御さんを支えることになります。

「東大に入る子」は5歳で決まる

みんなよりも進んだことをやっているという「勝ちグセ」が潜在的に自信になっていくのです。自信を持ちにくい時代だからこそ、親子ともども、自信をつけていくためには、目に見える実績を重ねていくしかないのです。

手段としての先取り学習はお母さんと一緒が重要

幼稚園や保育園から子どもがかえってきたらそのまま遊ばせてしまうのではなく、誰かが子どもの相手をしてやってほしい。誰かが子どもと一緒に楽しみながら勉強を教えてあげてほしいのです。それが子どもの能力を大きく引き出すことにつながります。

東大に入る子」は5歳で決まる

子どもが常に家で勉強するという習慣をつけるためにも、お母さんには、幼稚園、小学校のあいだは子どもに十分な時間を使ってほしいと思います。


東大に入る子」は5歳で決まる

このように、本書では、お母さんが家庭学習をするということが重要視されています。

世の中には分かりやすい教材が沢山あります。子ども1人でどんどん進められる優れた教材も沢山あるでしょう。でも、一人でやっていたら、必ず「分からない」が出てきます。「分からない」にも関わらず、「やらなければならない」、それが勉強嫌いになる最大の理由と言われています。

そこで、お母さんが一緒に勉強し、教え方を色々と変えて子どもに分かるようにしてあげることで、「分からない」→「勉強たのしくない」→「勉強やりたくない」の悪循環に入る前に救ってあげることが出来ます。

ちなみに、本書ではそろばんや公文が推奨されています。「お母さんとの家庭学習」は決して、”習いごとをせずに”というわけではないです(逆に習い事をしなければならないというわけでもありません。)。習い事や幼稚園・保育園で勉強をしていたとしても、「家の中でお母さんと一緒に勉強する時間を持とう」ということです。

5年後の答え合わせ!先取り学習の「結果」とそこから得られたもの

我が家でも、「小学校入学までに、小学校3年生までを先取り学習する」ということを、目標にしていました。

結論から言うと、長男・次男ともに目標は…「ある程度は」達成しました。

長男の場合は、かけ算・わり算までいき、分数なども分かるようになりました。
次男は、年少(5歳)から長男とそろばん教室に週2回通っているということもあって、かけ算・わり算はそろばんのやり方で習得した感じです。混乱するので、かけ算の筆算などはまだ教えていません。そういう点では小学校の先取りとは言えないかもしれないのですが、及第点かな?

とにかく二人とも、先取り学習の目標は達成しました!

「根拠のある自信」を持っているか?

この本を読んだ時、「根拠ある自信つける」ことを一番の目標にしていました。どうなったのでしょうか?

正直申し上げますね。

これは性格なのだと思うのですが…我が子2人とも「根拠のある自信」が、発言や態度に “すごく” 現れている感じではないです。でも、難しい問題でも果敢に取り組んでいる姿を見るとやっぱり自信になっているのかなって思います。ただ表にあらわれていないだけ。

逆に、自信が表にあらわれている状態ってどういう状態だろう?強気?勝気?ってこと…?

本書でも、先取学習をすると、子どもが「自信過剰」になるのでは?という疑問に対して、以下のように記載されていました。

たとえ自信過剰になったとしても、問題はありません。私は子ども時代の自信過剰は、むしろ自然なことだし望ましいと考えています。
(中略)
何が何でも勝つのだという強い気持ちが、この先に待ち受けている様々な困難を乗り越える原動力になるからです。ましてや、格差社会化、競争社会化が進む世の中では、そのほうが適応力が高いのは確かです。

「東大に入る子」は5歳で決まる

息子達の場合は、お伝えした通り、元来あまり人に自慢するタイプではないので、自信過剰にはなっていないです。私としては、もっと自信を持ってもいいのに…と思うくらいです。

当然ですが、「子どもそれぞれ。」ってことですね。

「自信過剰」は傍から見ても目に見える自信。でも、外に見えない内なる自信もあるんじゃないかと思います。実際に、先取り学習というすごいことは成し遂げてきているという事実があるので、引き続き親としてその事実を見せて、自信にしてもらうしかないですね…。

また、今回読み返して思ったのは、「根拠のない自信」もあってもいいんじゃないかということ。

筆者は幼少期から勉強ができたけれど、弟さんは全然だったそうです。それでも、お母様が「お前は勉強ができるはず」と励まし続け、祖母からは親族が成功してて賢い家系だから、「必ずお前も成功する」と聞かされ続けたことが、強烈な自信となって成長を支えた(その後弟さんも東大へ)とありました。

たとえ目に見える根拠がなくっても、本気でそれを信じて、子どもに伝え続ければ、それが自信につながるのではないかと感じました。

私の話で恐縮ですが…私の誕生日はある数字のゾロ目なのですが、そのことについて「持ってるね」と小さい時から何度も言われてきました。それこそ、なーんの根拠もないですが、私の中でそれは揺るがない自信になっています(笑)。

実は、子ども達にも、小さい頃から言い続けている「持ってる伝説」があります。長男は、赤ちゃんの頃電車で隣に座った知らないおばあさんから「この子は目力がある!将来大物になる!」と豪語していただけたこと。次男は、私と同じゾロ目誕生日ということ(笑)。皆さんのお子様にもあるはずです。傍から見たら「はい?それで?」の話も、お子さまと親御さんにとっては、特別な「持ってる伝説」になる話が…

確かに「子どもの特性」が見えてきた!

親御さんには、ぜひ子どもの特性を見ていただきたい。どうすればやる気を出すのか、どうすれば勉強の成果が上っていくのか、いろいろと根気よく試してください。特に幼少期のうちに、この子はこういう子だ、という子どもの特性パターンをつかんでおくと、それは高校生くらいまで活用することが出来ます
(中略)
幼少期の特性パターンは、長く続いていく子育てにとって貴重な財産になります。中学受験、高校受験、大学受験と進んでいく中で、どういうときにやる気をなくすのか、どうすれば再び勉強にむかっていくのかという解決方法が、幼少期のころの観察によって見えてくるのです。


東大に入る子」は5歳で決まる

本書の中のこの部分は、あまり意識していなかったのですが、5年も家庭学習をしてきて、振り返ってみれば「確かに!」とこの度再読して、大きく共感した箇所の一つです。

確かに、子どもの特性が見えてきました!

「こういう系の言葉を言ったらやる気が出る」とか「あ、なんかこれからダメモードに入るな…」とか…。私の器量がなくて、苛立ってしまい、先読みできたその「特性」をうまく対処できない時もありますが…、、、

やる気スイッチの入れ方が分かっていればこっちのもんですよね

「勉強プラス一個」のルールが定着

幼少期から朝晩の家庭学習を続けていて、5年後の今でも継続することが出来ています。これは本当に真実です。このことは、「がんプリとは」などを含めて色んなところで書かせて頂いているので、ここでは割愛させて頂きます。

今回本書を再読して、意識してなかったけど、結果的に本書通りになっていたところがあったのでご報告!

それは、勉強プラス1個のルールの定着です。

勉強プラスαという形を守りながら、子どもた好きなことをやっていると、お母さんはそれをうまく活用することが出来ます。

「東大に入る子」は5歳で決まる

例えばこんな感じです。先取り学習のあとにおやつを食べることにしているご家庭があるとします。

テレビも観たいな…

好きなことは1個だけだよ。もし、テレビが観たいならおやつはなしだよ。

こうすることによって、子どもは自分がしなくてはいけないことをやって、初めて自分のこともできるのだということを学びます。

「東大に入る子」は5歳で決まる

これを見て、「なんだかかわいそう」と思う方も多いかもしれません…私も酷だな…って読んだ時思ってました。

でも、現在進行形で、”いけしゃあしゃあと”、普通にやってますわ(笑)、私。

ただ、子ども達も、なんら疑問を抱かず『勉強プラス1個』には納得してくれているようです。例えば、何かやりたいことがあれば「〇〇するから✕✕やってもいい?」と交渉してきたり、「勉強やってないから、これはダメか」と自ら律したり…

この『勉強プラス1個』の感覚が親と子で備わっていたら、今後もすごく楽なんだと思います。

初めは「かわいそうかな」という感覚があるかもしれませんが、そこはグッと心を鬼にして、ルールを崩さないようにすること大事です!

まとめ:当然ながらまだまだ答えは出ていません。

今回は、家庭学習を5年間続けてきた成果を、「東大に入る子」は5歳で決まるに書かれている内容をもとに振り返ってみました。しかし、当然ですが、まだまだ道半ば。うまく行っていることも今後悪化したり、または、別のいい結果が出てくることがあるかもしれません。

しかし、この本を読んで幼児期に家庭学習をしてきて、いまのことろマイナスなことは我が家では、生じていません。

これからも、この本は私の家庭学習の指南書として読み続けていきたいです。

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