「東大生を育てる親は家の中で何をしているのか?」のレビュー

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決して、東大生になってほしいという訳ではないですが…なぜか気になってしまう「東大生」が付く育児本…。出版社の思うツボにはまってしまっている私です。今回は『東大生を育てる親は家の中で何をしているのか? [ 富永雄輔 ]』を紹介させて頂きます。

目次

構成・目次

「入塾テストなし。先着順」で子どもを受け入れ、難関校に導く進学塾の代表で、受験コンサルタントでもある著書が、東大合格者・東大出身講師にヒアリングしたり、親と接する中で感じた内容をまとめた本。

伸びる子、合格する子とその親と両者に接している塾講師だからこそ分かることなどが書かれていて、将来的に受験を考えている親御さんにはとても参考になる本です。

目次を飛ばして下にジャンプ!

第1章 子どもの自信を育てる4つの習慣
習慣1:どんな場面でもほめてあげる
習慣2:得意なことを徹底的に伸ばす
習慣3:家の中で「勝負」する
習慣4:負けるくやしさを経験させる

第2章 子どもの自立を助ける6つの習慣
習慣5:お風呂の時間を大切にする
習慣6:「いただきます」の前に仕事をさせる
習慣7:読む本は自分で選ばせる
習慣8:休日のプランを子どもに決めさせる
習慣9:テレビ・マンガを遠ざけない
習慣10:子どもの出した結果に一喜一憂しない

第3章 子どもの可能性を伸ばす6つの習慣
習慣11:子どもの感情をうまく切り替えさせる
習慣12:子どもをほめすぎない
習慣13:小学生のうちにひとり旅をさせる
習慣14:勉強を100%理解させようとしない
習慣15:短所を無理に直さない
習慣16:父親は一歩下がって見守る

第4章 子どもに継続力をつけさせる4つの習慣
習慣17 テストの順位や偏差値を気にしない
習慣18 日記をつけさせない
習慣19 「本物」にふれさせる
習慣20 何事も自分で決めさせる

第5章 子どもの集中力を高める5つの習慣
習慣21 「5分」の集中力をつけさせる
習慣22 スピードと基本を大事にする
習慣23 休みの日はダラダラする
習慣24 ゲームやり放題の日をつくる
習慣25 家族の目の届く範囲で勉強させる

第6章 子どもをうまく叱る4つの習慣
習慣26 子どもにきちんと言い訳をさせる
習慣27 テストの結果が悪くても叱らない
習慣28 ときにはあえて感情的に叱る
習慣29 人としての間違いは徹底的に叱る

第7章 子どもの成績を伸ばす5つの習慣
習慣30 10分のスキマ時間を大事にする
習慣31 家の中にたくさんの仕掛けをつくる
習慣32 成績の上下に一喜一憂しない
習慣33 模試の復習はさせない
習慣34 余裕を持って子どもと向き合う

感想:東大生の親は器が大きい。親としてドンと構えなければ…

普通の子が5しか伸びないところで、一気に10伸びる子がいます。
私の経験からすると、10人にひとりくらいの割合でしょうか。
そして、そういう子のそばには、目先のことにとらわれないで、子どもの成長を長い目で見守られる親御さんの存在が必ずあります。
(中略)
東大生を育てる親御さんにも、子どもに「こうなってほしい!」という将来のイメージは持っています。
しかし、その要求を無理やり子どもに理解させようとしたり、自分の願う理想像に子どもを引っ張っていくようなことはしません。
そこにあるのは、余裕です。

総じて、東大にお子さんを入れる親御さんは、心に余裕があるみたいです。
今の私は、往々にしてその逆で…この本を読んでから「あ、こんな時あの本に出てくる親御さんたちはこんなこと思わないんだろうな…」なんて思うことが多々あります。いわば、心が言葉に出る前のストッパーになってくれています。

印象に残ったこと・実践したいこと

短所を無理に直さない

意外なようですが、成績優秀な子の親御さんほど、お子さんの短所をありのままに受け入れています。むしろ、それをあえて直そうとはせず、笑い飛ばすようなおおらかささえある。

すごいと思いません?
私は、保育園の先生に言われたその日の息子の様子(主に悪態…)で毎度ショックを受けているのに、笑い飛ばすなんて…。
でも、きっとそれくらいおおらかでないと、子どもに色々強いることになってしまうのでしょう。

今はまだ、我が子は幼いので、マナーや常識として出来ていないことはしっかり直す方向に持っていこうと思いますが、短所を絶対的に×とするのはよくないという考えを頭の片隅にでも入れておく必要が、私にはありそうです…。

子どもの出した結果に一喜一憂しない

一般的に、子どもを伸ばす親御さんがいつも意識しているのは、目の前の結果を次にどう生かすのかということ。
興味があるのは1回ごとの点数ではなくて、「その先」なのでしょう。
だから、点数がたまたま悪かったとしても、それで叱ることはしないのです。

仕方ないことで叱られない。
でも、努力しなかったらしかられる。
これは、親と子、両方にとって意味のあるルールなのです。

本書ではテストの結果に対しての一喜一憂ということでした。
将来、テストという言葉が定期的に舞い込んでくる前に、親の私が準備をする必要があると思います。

例えば、我が子はスイミングスクールに通っていますが、進級テストが2か月に1度あります。
恥ずかしながら、進級テストの数日前は、親の私が若干ドキドキしてしまいます。
「他の子はどんどん進級していくけど、うちの子は大丈夫か?」なんて思ってしまうのです。あぁ…恥ずかしい…。
きっと、この本に書かれている親御さんだったらそんな気持ちにはならいのでしょう。

今から出来ることは…スイミングの進級テストの結果を気にしない」こと。

とはいえ、我が子はまだ小さいので、もし、合格したらとことん一緒に喜んで褒めてあげたいと思います。
そして、ダメだった時は、くやしさを次からの練習に繋げられるような声かけをしていけるようにしたいと思います。

とにかく、子どもの小さなことで過敏になってしまう私…、いつかくるだろう勉強でのテストの波にドンと構えていられるように、私自身のスタンスを大きく変えなければいけないような気がしています。

メリハリのある生活を

どんなことであれ、夢中になった経験が乏しいと勉強の集中力も弱くなります。

ですから、子どもの学力を伸ばしたいなら、勉強以外の何かに夢中になるような経験を意識して積ませる必要があるでしょう。

それは、テレビだって、漫画だって、ゲームだってなんだっていいそうです。

ある親御さんは、ゲームへの集中力に注目して「これだけ夢中になれるのなら、この子の集中力のポテンシャルはきっと高いんだろう」と考え、1週間に1日「ゲームし放題」の日を設定したそうです。そこで、集中する感覚を完全につかんだとのこと。
正直、これを読んだとき、稀な成功事例だと思ってしまいました。
ただ、もし、私がその子どもだったらこう思ったと思います。「ゲームし放題なんて認めてくれるんだから、私は勉強頑張ろう!」ゲームし放題をしてくれたことが、勉強へのモチベーションになるのかと…。

まさに、メリハリです!

 

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