幼児期のご褒美ありきの勉強は善か?悪か?

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家庭学習をしようとしても、子どもはなかなか机に向かわずふざけてばかり…というお子さん、沢山いると思います。そんな時に「お勉強したらおやつ食べようね」「このプリント終わったらテレビ見てもいいよ」とご褒美で釣りたくなりますよね。

家庭学習をするにあたり、ご褒美はありなのか?なしなのか?賛否両方の意見、そして、我が家のご褒美制度についてお伝えします。

目次

“ご褒美なし派”の意見

最も危惧されるのは「ご褒美がないと何もできない人間になってしまう」ということでしょう。

また、ご褒美状態がマヒしてしまい、現状では満たされずご褒美への要求がエスカレートしていく(つまり、「勉強しない」をチラつかせて更に高いご褒美を要求してくるとでもいう感じでしょうか…^^;?)という意見もあるようです。

“ご褒美あり派”の意見

私ががんプリを始めるきっかけになった、和田秀樹さんの『「東大に入る子」は5歳で決まる』という本では、ご褒美を報酬にして勉強させることが悪いことではないと、以下のように書いてありました。

幼少期の子どもに、意志力をつけなさい、自分をコントロールできるようになりなさいと言っても、それは難しいでしょう。子どもは、そこまで聞き分けがよい存在ではありません。やはり子どもには、しつけとして“アメとムチ”方式を使い分けることも必要です。
(中略)
我慢をして自分のするべきことをすれば、あとでもっと大きないいことが得られることを学び、それが刺激となって勉強に対する意欲は高まります。

子どもには、根拠のある自信をつけさせることが大切であると先に言いました。そのためには子どもに成功体験をさせることが必要だとも説明しました。それは正しいことですが、あまりに正攻法だけでやってしまうと、子どもがついてこなくなることもあります。我慢だけさせても、よい効果が得られるとは限りません。

和田秀樹(2017)『「東大に入る子」は5歳で決まる』小学館


この文章を読んだとき、私はふっと肩の荷が下りた気がしました。
自分から「勉強楽しい!やりたい!」なんて言ってくれる幼児はごくわずかです。例に漏れず、わが子も。

ということで我が家は・・・

我が家はご褒美制

我が家の長男はご褒美前提で、毎朝5分(プリント1~2枚)、毎晩15分(プリント2~3枚と公文の硬筆プリント2枚)をやっています。(※長男3歳頃)

息子がこれだけのプリントを毎日続けることが出来ているのは、それを終えたら大好きなテレビお菓子が待っているから。

長男にとっての目標は「大好きなテレビを見ること、お菓子を食べること」で、その手段が「がんプリをやること」になっているかもしれません。

一方で、私にとってのゴールは「長男に自信をつけてもらうこと」「家庭学習の習慣をつけてもらうこと」で、そのための手段が「やる気を出して取り組んでもらえるようなご褒美を用意すること」(「やる気を出して取り組んでもらえるようながんプリを作ること」)なのです。

私と長男では目的と手段が逆になっています。

でも、今はそれでもいいと思っています。彼の意志がご褒美で動いたとしても、がんプリの成果として目に見えて来ているし、楽しんでいるし…この幼少期の学習習慣とこの時期に培った自信が将来きっと花開いてくれると信じています

ご褒美をもらえるクセが付いちゃうんじゃないかと心配することもありますが、「おかん、勉強するからお菓子ちょうだい」なんて言う中学生には恐らくなっていないはずです。いつか、勉強することの目的がご褒美以外の何か(将来の目標)に変わっていくと信じています。

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ご褒美を目標の高さに比例して使い分ける

ご褒美で言うと数カ月に一度、長男には大きな課題に挑戦してもらっています。

4歳になる直前のGWにはカタカナ覚え、お盆休みには10までの足し算の組み合わせ覚えにチャレンジしました。どれもハードルが高いので、その分ご褒美も大盤振る舞い!

カタカナの時にはシンカリオンのおもちゃ、足し算の際にはヒーローショーのチケット!

長男は2回とも必至で覚え、勉強しました。目標に向かって頑張っていました!
「これ頑張ったらシンカリオンもらえるね!」
「あとちょっとでWヒーロー夏祭りだ!」なんて言って盛り立てながら…

そして「テスト」と称して、カタカナの場合は“3回まで間違えていいよ”というルールのもと、長男に50枚のカタカナカードを順番に読み上げてもらい、足し算の場合は5分以内に空いた箇所を埋めるというものにチャレンジしてもらいました。

これ、親もすごく緊張するんです。そして、長男にもわざと緊張してもらうように

「ドキドキするね…」
「でも〇〇ちゃん頑張ったから大丈夫だよ!」
「お母さんも緊張する~」と言ったり、
主人が試験官みたいにしていつもと違う雰囲気を出してもらったり…

集中力を高め、やる気とこれまでやってきた努力をこの1回に集約させるように演出しました。

このご褒美テスト、本当に親も緊張するんです!この何百、何千倍もの緊張がきっと「受験」や「試合」なんだろうな…と思いながら…

そんな雰囲気の中、長男は無事に合格することが出来ました。

そして希望通りおもちゃをGETし、ヒーローショーにも行くことが出来ました。

長男にとって、いろんな面で少し成長することが出来たと思っています。

ちなみに、もし試験で不合格だったら…ダメなら、そこは厳しく不合格のラインを引くつもりでした。うちの長男の場合、それはもう、ものすごく泣きじゃくると思いますがね…その際は、頑張ったことをまず褒めてあげて、一旦時間をあけてから、再チャレンジさせていたと思います。

年末頃に、また何かビックチャレンジを計画しようと思います。

目標は何か?そのための手段をどうするか。

私は目標が達成できるのであれば、手段としてのご褒美は問題ないと思っています。

それに子どもそれぞれ違うので、一概に〇〇がダメ!などと言えないと思います。

少なくとも長男はご褒美ありで、毎日楽しくがんプリを続けられています。

皆さんはどのように考えますか?

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