「『本の読み方』で学力は決まる」のレビュー

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怒ってばかりの子育て…。そんな反省ばかり私ですが、子育てで唯一?誇れることがあります。
それは「毎晩の読み聞かせ」です。1日最低でも30分、多い日で1時間は毎晩読んでいます。
夜だけではなく、最近では朝起きてすぐに「読んで」と言われるので朝も1~2冊程読んでいます。
我が家の生活の一部となっている「読み聞かせ」…私の自信にするためにもこちらの本を読んでみました。

目次

構成・目次

読書習慣と子ども達の発達に関して科学の観点から突き詰めたこちらの本。
アンケート調査や化学的な研究より客観的な事実が並べられています。

前半は「小中学生」にとっての「読書」の重要性、後半は「小さい子ども」に対しての「読み聞かせ」…と分かれています。

第1章 最新脳解析が実証!読書が学力を左右していた衝撃の事実
ーなぜ、勉強しているのに平均点以下の成績なのか
第2章 スマホやゲーム、睡眠、本の読み方…読書の効果を上げる習慣、下げる習慣
-脳を一番効率よく使う「一日の使い方」とは
第3章 本を読まないと脳がダメになる!?
-脳の働きだけでなく、脳神経回路まで変わる驚き
第4章 「読み聞かせ」が子どもと大人の脳を鍛える
-将来の学力だけじゃない!脳に与える驚くべき効果
第5章 親子関係を変える「読み聞かせ力」
-スマホ育児より絵本タイムが子育てをラクにする
第6章 脳の構造を変える!親子コミュニケーションの脳科学
-読み聞かせの仕方で、家族みんなの脳にいいことが起こる

感想:この本を読めば…絶対に読書習慣をつけてもらいたくなる…!?

冒頭に…

読書習慣のない小中学生の多くは、家庭での学習や睡眠時間に関わらず、試験の成績が平均点以下になっています。毎日、1~2時間も勉強して、ちゃんと睡眠をとっているのにもかかわらず平均以下の成績しかとれません。それは脳の発達と関係があります。
ドキドキしてきた方は、ぜひ、本書を読み進めて下さい。そして、お子さん達と情報を共有してください。

私も漏れなくドキドキしてきました…
私が興味深いと思ったのは、こちらのデータです。


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こちらは平成29年度の小学5年生から中学校3年生までの子ども達約4万人の読書に関するアンケート調査と4教科の平均偏差値のデータをまとめたものです。
これを見ると…

1:勉強に加えて、1日たった30分の読書を取り入れるだけで、偏差値が約「3」もアップする

→「勉強2時間以上・読書全くしない」群の子ども達の平均偏差値は50.4。一方、「勉強2時間以上・読書10~30分」群の子どもの平均偏差値は53.6。

2:一日2時間以上も勉強している子が、それ以下しか勉強していないが読書はするという子より成績が悪い

→「勉強30分~2時間・読書10~30分」群の子ども達の偏差値は「勉強2時間・読書全くしない」群の子ども達の平均偏差値を超えている。

3:たとえ2時間以上勉強しても、ほとんど勉強しないが読書はする子ども達と同じ成績

→「勉強2時間・読書全くしない」の平均偏差値は、「勉強30分未満・読書1~2時間」とほぼ同じ成績になっている。

以上のことが分かります。とにかく、1日30分でも読書の時間を確保することが大事みたいです。

と、この本を読んでいて…冒頭にお伝えした通り、私は毎日の読み聞かせにはかなりの時間を割いているので、子どもが「本」と触れ合っているという点に関しては自信があるのですが、小学校中学年以降の「自分で黙読する”読書”」という行為にそのまま結びつけることが出来ないので、少なからずの不安があります。

と言いますのも…私自身が幼い頃、三女でありながらも母からかなり読み聞かせをしてもらった経験があるにも関わらず、読書家ではないという事実があるからです…。

つまり、「読み聞かせ」と「読書」が別物という認識が根深いです。
ただ、せっかく毎日ここまで時間を割いている読み聞かせです。出来れば、このまま続けてもらいたい…「読み聞かせ」から「読書」への移行についての記述はこの本には以下のようにありました

幼少期に家庭で読み聞かせを通じて本の楽しさを知り、やがて子ども達は学童期に入り自ら読書をする習慣を持つようになります。

そうかもしれないのですが、前述の通り私自身が読み聞かせの量の割に、読書をあまりしなかったと言えるのでこの1文だけではどうも納得感がありませんでした。
「読み聞かせ」から「読書」への移行については、引き続きいろんな書籍や研究などを調べて行きたいと思います。

印象に残ったこと・実践したいこと

読み聞かせは引き続き徹底!

「読み聞かせ」について、読み聞かせする親側と、それを聞く子ども側の脳活動についての知見が書かれています。
脳科学の研究によれば…

単なる音声ではなく、大人の心のこもった読み聞かせが、子どもの聞く力や感情に関する脳活動の活性化を促すことにつながると考えられます。
(中略)
子どもの感情や情操面の発達には、親しい大人の肉声で読み聞かせをすることが大切なのです。

とにかく、身近な「お母さん」や「お父さん」の声で、読み聞かせをすることが非常に大事なのです。
…それでいうと…私は、疲れていて早く寝てほしい時…仕事での失敗があった時…など、心ここにあらずの状態で絵本を読んでしまう時があります…情けない…。そんな時は、肉声なの肉声とは感じられなくなっているのでしょうね…反省し、改めます!!

「これ読んで」に徹底的に付き合おう!

忙しい朝「これ読んで~」の一言につい…「朝は忙しいっていつも言ってるでしょー。」
寝る前の「これ読んで~」に対しては…「もう結構遅い時間だから明日にしよう!」

…完全に私の都合!

あくまでも大人が事ものために、お話や人物の様子を分かりやすく伝えていくことで、単純に聞くことにとどまらない子どもの様々な反応が生まれ、ひいては成長につながるのだと思います。子どもが読み聞かせを求めれば、大人は読み聞かせをする、といった自然なコミュニケーションを阻害してはいけないことも忘れてはいけません。

「はい!本当にそうだと思います!すみません…」

改めます。「これ読んで~」特に就寝前に関しては、本人たちが眠くなる寸前まで読もうと思います!

まとめ

読書は学力に大いに影響を与える
読み聞かせは子どもの語彙力やコミュニケーション力に大いに影響を与える
なんとなく思っていたことが科学で実証してくれる本でした。

そして、ここからは私の見解。
「読み聞かせを沢山する=読書好きになる」とは100%言えない気がするので、私みたいな例外にならないように、「読み聞かせ」から「読書」への移行についてもしっかり考えていきたいと思います。(=「読み聞かせしているからうちの子は大丈夫!」なんて思わない!!)
今から出来ることとしては…
・今までのように図書館には2週間に1度行く。
・親が本を読む。
・本を読むと頭がよくなると伝える(笑)。
・本は楽しいのに、読んでいると褒められる一石二鳥なものだと感じてもらう…。
などなど、しっかり考えていきたいと思います。

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