最近、家庭学習をしていて若干迷うことが…
そろそろ次男も勉強を始めたいし、タブレットの方が長男がその間自立して勉強出来るのかしら…
でも、ここまで家庭学習頑張ってやってきたんだもの!もう少しやろう!もっと誇りを持とう!と心に決めるために(?)こちらの本を読みました。「小学校教師だからわかる 子どもの学力が驚くほど上がる 本物の家庭学習」
構成・目次
35年間、1000人近くの担任をした現役教師だからわかる、小学生の勉強の真のポイントが書かれています。
ちなみに、著者の杉渕鐡良さんは、授業を5~10分単位(ユニット)に分け、教科も題材も変えるという「ユニット授業」を開発した方。このユニット授業によって、勉強が楽しくなった!集中できるようになった!という生徒が沢山いるようです。要は、生徒たちがどうやったら楽しく学べるかということを一番に考えていらっしゃる先生です。私も、息子たちもこんな先生に習いたかった…!
小学生の授業の内容に沿って家庭学習のポイントを教えてくれるので、基本的には、小学生の親御さん向けの内容です。
ただ、小学校入学前までに、小学校2~3年レベルまで習得することを目指す私たちにとっても、知っていなければならないことが詰まっているので、とても参考になりました。
また、多くの生徒を見てきたからこそわかる、躓きポイントなども書かれてしたので、知っておけば事前に回避することが可能です。
第1章 現役教師だから知っている「小学生の勉強」の真実
・「小学校の勉強は簡単」と言われているけれど…
・学校で習うことは、やっぱり勉強の基本です
・圧倒的に「くり返し」が足りない
・宿題は万能ではありません
・「学校で学ぶ→家で反復」のサイクルが最強
第2章 これが、学力を本当に上げる家庭学習です!
・小学校6年間どんなふうに進むのかの見通し
・漢字と計算だけ、とにかく毎日やる
・授業は先に進んでも、家では同じ問題を何回も練習
・前学期、前学年の復習も定期的におりまぜて
・よくばらない。最初は1日1分から
・日常生活のあらゆることが楽しい教材になる
第3章 本物の家庭学習<算数編>
・学年ごとの学習内容をポイント
・「数の概念」はゲームや買い物で身につける
・「足し算・引き算」は「20までの合成分解」がカギ
・「かけ算・わり算」は同時にマスター
・「分数・小数」は1年生から教えてしまう
・「文章問題」は声に出して読むのがポイント
・「量と測定」は身の回りのもので、長さや重さを体感
・「図形」は直感的にわかるセンスを遊びで養う
第4章 本物の家庭学習<国語編>
・学年ごとの学習内容をポイント
・「漢字」は一度に10回ではなく、1日に1回を毎日
・「語彙力」「読解力」は本を100冊読んだら一気につく
・「作文」は「一文解釈」で何十枚でも書けるように
・「辞書」は電子辞書やネット検索でもOK
・「話す力」は親子の会話で磨かれる
第5章 本物の家庭学習<理科編>
・学年ごとの学習内容をポイント
・「生物・生命」は観察が全て
・「地球」はまずは太陽と月の動きを知る
・「エネルギー」「粒子」は家で簡単な実験を
第6章 本物の家庭学習<社会編>
・学年ごとの学習内容をポイント
・「調べ学習」は積極的に「社会見学」を
・「地図」は壁に貼るのが鉄則
・「歴史」はマンガから入るといい
第7章 楽しんで勉強を続けるために親が出来ること
・「お母さんが褒めてくれる」が原動力
・間違いを指摘すると怒り出す子どもには
・宿題や学習に時間がかかる子どもには
・担任の先生を味方につける
感想:お母さんのために頑張るでもいいんだ!理想形かも…
「お母さんのための勉強を頑張る!」
というと…なんだか、かわいそう…というか、スパルタ英才教育を受けている子どもを想像してしまいませんか…?でも、この本を読んで考え方が変わりました。
手をかけて関わるほど子どもはがんばる
だそうです。
ほめられれば、子どもはうれしいものです。
お母さんと勉強すると楽しいな。教えてくれるし、ほめてくれるし。勉強好きだなと子どもが思えたら、しめたものです。
(中略)
勉強する子どもも、「お母さんがほめてくれるから、お母さんのためにがんばる!」と思えたら、すごくいいと思います。
(中略)
勉強は無機質なものですが、実はご飯と同じようなものかもしれません。お母さんが作ってくれた、あったかいご飯だったら食べるよ、というように。
(中略)
「してほしい」要求がすごくある半面、「自分もしてあげたい」と思っているのです。「相手が喜んでくれた」という体験が、うれしいのです。
「あったかいご飯」…冒頭の迷っている私にすごく響きました。
タブレット学習を批判するつもりはありません(※本書でも、「立体や展開図などの3Dは、タブレットのゲームアプリなどを使うのも有効です。」とあります)
しかし、それを一人でやってしまうと、ひょっとすると無機質になってしまうのかもしれません。
そして、より「あったかいご飯」にするためには…
■ とにかく褒める
■ 少々の間違いは指摘しない、正確さを要求しすぎない
「お母さんのための勉強を頑張る!」と思ってもらえるように、楽しい家庭学習時間をこれからも精一杯つくっていきたいと思います!
\「あったかいご飯」の家庭学習を…/
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印象に残ったこと・実践したいこと
算数に関しては、がんプリと考え方が一緒だった!!!
恐縮ですが、算数に関しては「同じだ!」と思ったことが沢山ありました!
「数の合成・分解を頭に叩き込む!」そして、「足し算と引き算と同時にやる」はまさに長男でやって成功したことでした。見て下さい!”いつもの四角”でしょ?…でしょでしょ♪
計算において、何より徹底的にマスターしたいのが、1年生で習うレベルのたし算・ひき算です。
教科書では、たし算を習ってからひき算をやりますが、そうすると、ひき算が苦手な子がすごく増えるというのが私の考えです。たし算の脳ができてしまうと、ひき算をするときに脳が拒否します。
たし算、ひき算は同時にやった方がスッと頭に入ります。
ここでは、単語帳を使って組み合わせを覚えていくやり方が書かれていました。
くり上がり、くり下がりは、10までの合成分解を土台に計算できますが、組み合わせを暗記してしまうことをおすすめします。
合計が11になる組み合わせから、20になる組み合わせです。つまり「20までの合成分解」です。
(中略)
20までの合成分解を暗記するほど習熟していれば、桁が大きくなっても、たし算ひき算はほぼできます。
確かに!そろそろかけ算に進もうかなと思っていましたが…この本を読んで、ここはもう少し我慢!今、徹底的に「20までの合成分解」をやっています。
ただ、こちらに書かれている単語カードというより、何度も頭の中で繰り上がり、繰り下がりの計算をすることをやっていくうちに自然に覚えていくようにしています。ここは慎重にやっていきたいと思います。
ちなみに…「かけ算」「わり算」も同時にマスターする方がいいようです。
\数の合成・分解についてはこちらも是非/
週に1回は振り返りの日を!
以前習ったことも随時復習するのが大切です。知識は使わなければ、どんどん忘れてしまいます。
九九に入っても、週に1回はたし算やひき算の練習もする。そうすれば忘れずにすみます。その時々にしっかり勉強して定着しても、時間がたつと勘を取り戻すのに時間がかかることがあります。
これ、当たり前のようですが、親としては「先に進めたい!」と思ってしまうものです。
かけ算に入ったら、必ず振り返りの日を作ろうと思います。
プリントは努力の証!ちゃん保存しておく!
自分の解いた紙がどんどんたまっていき、やる気になります。
(中略)
自分がやったことが量として目に見えるので、やりごたえがあります。
学期が終わる頃には、パンパンにふくらんでいます。それを見て「よくやったね」と伝えると、子どもは自信をつけて、次にステップに向かうそうです。
実は、これは我が家ではなんとなくやっていることです。これからも、収納スペースを何としても確保して、続けていきたいと思います。
まとめ
現役の先生でいらっしゃるからこそ、見てきた生徒たちの傾向。それを親が事前に知っておくことで、躓きを回避することが出来ます。
しかし、子どもも千差万別。だからこそ、親のサポートが必ず必要なんですね。
今後、学習指導要領によって細かい点は変わって来るかもしれませんが、小学校入学時にまた読みたい本です。