少々大袈裟なタイトルを付けてしまい恐縮です…。
息子は6歳直前で、かけ算とわり算を一緒にマスターしました。九九を覚える以前の「かけ算」を教える際に大事なポイントをまとめました。
焦らない!たし算・ひき算を完璧にしてからかけ算を教える
息子の先取学習記録をさかのぼると…1年間以上ずっと繰り上がりたし算と繰り下がりひき算をやっていました。
なかなかスムーズに出来るようにならず、親としては「早くかけ算に進みたい」と、もどかしい思いもしました…。私もポケモンやらワンピースやら、息子の好きなキャラクターでプリントを作ったり、教え方を工夫したり…出来るだけ嫌気がささないように試行錯誤の1年でした。
でも、今となっては、たし算、ひき算を徹底してよかったと思っています。
その理由は…
■「かけ算」と「たし算」がごっちゃにならないから
「2+4=6」でせっかく頭に叩き込めたところなのに、「2×4」が出てくると混乱してしまう…
1年以上やっていてもそういった混乱が若干起こったので、中途半端だったらもっとごっちゃになってしまっていたと思います。
■「かけ算=わり算」つまり同時にマスターできるので、結果的に急がなくても問題なかったから
かけ算とわり算が一通りできるようになった息子ですが、繰り上がりたし算と繰り下がりひき算の方が、かけ算・わり算より難しいと未だに感じているようです。
かけ算は「たし算を簡単にする方法」じゃない!
こちらのサイトがとても参考になりました。以下恐縮ですが、引用させて頂きます。
「かけ算」というと、「九九をいかに早く、まちがいなく言えるか」が焦点となりがちなのですが、実は「かけ算」という演算は、それまで学んだ「たしざん、ひきざん」とはまったく違う 新しい意味 を持っています。そしてこれが後々、高学年・中学・高校までつながっていくので「かけ算」は小学校算数のカナメと言えるのです。
かけ算の教え方(水道方式で学ぶ算数・数学教室「数学で育ちあう会(数育会)」)
私自身、あまり深く考えずに教えようとしていましたが、かけ算がたし算とひき算とは全く異なるものだということを、子どもにも伝えながらやっていく必要があるなと感じました。
まずはかけ算の「意味」をプリントでしっかり教える
「かけ算」の意味がわかっていなければ 「わりざん」 もわからないし、正比例・反比例をはじめとする関数や、割合などの理解も困難です。九九を覚えればかけ算の勉強はおしまいではなく、かけ算の意味こそ時間をかけて、ていねいに教えなければならないと私たちは考えています。
そして、生活や遊びを通して、一つのものに同じ数だけあるものを自然に取り込んでいけば、かけ算の理解もより深まるのではないでしょうか。
かけ算の教え方(水道方式で学ぶ算数・数学教室「数学で育ちあう会(数育会)」)
「1あたりの数」×「いくつ分」=「全体の数」
これが、かけ算の考え方です。
よく説明されるのは、かけ算は「たし算を簡単にするもの」つまり、「2×5」は「2+2+2+2+2=10」これだと、「かけ算は必ず増えていくもの」という印象が付いてしまうので、そうでない場合(小数や分数)が出てきたら混乱してしまいます。
また「2の5倍」という考え方は…息子には「???」。「倍」という抽象的な概念は5歳児にはまだまだ分からないようです。
【がんプリ】かけ算の基礎
とにかく「1あたりの数」×「いくつ分」=「全体の数」この考え方を頭に叩き込むようにしました。ということで、そのためのがんプリを作って何度もやってもらいました。
こちらのプリントですが、かけ算を覚える前なので、予め「解」が書いてあります。
「これ簡単♪」とお子さんに言わせたらこっちのもの!最初から「かけ算が得意」と思ってもらえるように、出来るだけ簡単にしています。
七福神:福をもたらすとして日本で信仰されている七人の神様のこと。
【がんプリ】わり算の基礎
同じくわり算の基礎も九九を覚える前にやりました。わり算の意味は以下の通りです。
「全体の数」÷「1あたりの数」=「いくつ分」
「全体の数」÷「いくつ分」=「1あたりの数」
こんな感じ↓のイメージがつけば、九九を覚えたらわり算もすぐに身につけることが出来るはずです。
九九の覚え方はお子さまごとにそれぞれ…
九九は覚えて、復習を繰り返して、焦って次々に進めないことが大事です。
わが子達の場合は、耳から「聞いて」覚えた方がスムーズでした。「書いて」覚えるのがベストなお子さまがいたり、ひたすら「見て」覚えるのが得意なお子さまもいると思います。
なかなか覚えられないな?と思ったら、違うやり方でやってみるともいいのではないでしょうか???
【がんプリ】九九プリント
九九を覚えたら、各段でチェックしていきましょう。
九九を覚えながら、かけ算とわり算の文章題プリントも同時進行で
私が読んだいくつかの書籍でも、かけ算とわり算を同時に進めることを推奨する先生方がいらっしゃいました。
\つまずきやすいポイントが分かる!おススメです!/
九九を覚えたら、覚えた段のわり算。九九を覚えたら、覚えた段のかけ算とわり算の文章題。かけ算とわり算を行ったり来たりすることで、3つの組み合わせ(「〇×△=□」の〇、△、□)を頭に入れていくわけです。
このように、九九を一気に進めずに、わり算と文章題を含めながらゆっくり1段1段進めていきました。息子の場合は、だいたい1週間に1~2つの段を進めるイメージでした。
九九全て終わりましたが、今ではわり算も難なくこなしています!
【がんプリ】かけ算・わり算の文章題
かけ算・わり算を教え方で大事なのは「急がば回れ!」
かけ算は急がば回れ!
親としては、早く九九を言えるようになって欲しい!と思ってしまいがちですが…
たし算・ひき算をしっかりマスターすること、かけ算やわり算の意味を理解すること、九九を1段ずつしっかりすることなど、一歩一歩、慎重に進めれば進める程、かけ算がわり算にまですぐスムーズにできるはずなので、のちのち楽ができますよ!