小2の長男、漢字が得意だと過信していました。というのも、難しい漢字でも、前後の文脈からスラスラ読めていたので…
しかし…あれれ? 漢字を正しく書けていない ことが判明…ここ半年ほど、色々我が家で取り組んでいましたが、ここ2カ月はある方法で落ち着き、そして、着実に正しく書けるようになってきています。
我が家で毎日やっている漢字学習についてお伝えします。
我が家の漢字学習の失敗
まず、我が家で取り組んだのは、漢字ノートに沢山書いてもらうこと…。
やっぱりダメだった…
何がダメだった???
失敗①書くことがゴールになっていたこと
「覚えること」でなく「書くこと」がゴールになってしまい…全く効果が出ませんでした。
書くことが目的になっているので、ダラダラと魂のこもっていない字が並ぶだけで、あんなに書いたのに、結局翌日には忘れている…なんてことも何度も…
これでは、お互いにとってストレス…だし、何より無駄!
失敗②字をキレイに書こうと思える環境ではなかった
漢字ノートに書く字が汚すぎた…
わが子の場合、字をキレイに書こうとすれば書けるというのは分かっていたので、(息子に迎合しすぎだけど…)自然とキレイに字をかける環境を作ってあげなくちゃいけないんだなと思いました。
具体的には、漢字ノートに漢字を書くのではなく、プリントにしました。色もカラフルに。
また、沢山も書くというよりも、一文字入魂 ということで、書くのは少しでいいから、その分その一文字に全集中(…もう古い?)してもらった方が、覚えられるのではないかと感じていたところに、こちらの記事を読みました。

こちらは「視覚優位」(※〇〇優位については後述)のお子様に、向いている方法だそうですが、この学習方法の中に
間違えた漢字は「暗記リスト」として正しい答えを1回、丁寧に書きます。
とありました。我が家でもこの「1回を丁寧に」を取り入れることにしました。
聴覚優位の子には「となえて覚える系」の漢字学習
漢字学習について色々と研究をしました。すると、子どものタイプ別で漢字学習の方法を変えるということに辿りつきました。

小池教授によると、聞くのが得意な「聴覚優位」のタイプは漢字をパーツに分けてパーツごとに一画ずつ覚える方法、見るのが得意な「視覚優位」タイプはパーツの配置を選ぶ方法にすると少ない負荷で学べる。また、「読み」が苦手な子はワーキングメモリー(聴覚短期記憶)が弱いことが多く、「書き」ができない子はワーキングメモリーもしくは視覚認知が弱いケースが多いという。
そうだ!うちの子は「聴覚優位」だった!!

それで、かけ算を覚えるのも耳からにしたらスムーズだったんだった!

これらのことから、わが子には「耳から」漢字を覚える手法を試してみることにしました。
そこで活用したのが、「となえて覚える」系の漢字参考書です。
「となえて覚える」系の漢字参考書は色々あります。
どれにも共通しているのですが、「となえて覚える」系の漢字参考書のいいところは、書き順も同時にマスターできるという点。
例えば…間違えやすい「感」という漢字の書き順。
「ノ」からですね! これなら、間違えないですよね?!
この「となえて覚える」系の参考書もいろいろ種類があります。王道?元祖?はこちらなのかな?
こちらは、一つ一つの漢字の意味や熟語、成り立ちなどが詳細に掲載されているので、漢字をひとつひとつ丁寧に学べます。「漢字辞典」と「覚え方」が合わさった感じです。辞書を持っていなくて、漢字を強化したいという方にはおススメです。
しかし、こちらの本は、学年ごとなので、全学年となると990円×6冊…
我が家には、漢字辞典は既にありますし、「となえて覚える」は、全部の漢字にというより覚えられない時の補助的な使い方をしたかったので、全学年の覚え方が載っているこちら↓にしました。
とても覚えやすいですが、中には「?」という覚え方もあります。

柵って…???でも、なかなか上手に出来ていて、覚えやすいものが多いです。本屋さんなどで、是非、比べてみてください♬
我が家で毎日取り組んでいる漢字学習はこちら

最近毎日取り組んでいる私が作った漢字学習プリントです。
ポイントは以下の3つ!
■漢字をパーツに分けてパーツごとに一画ずつ覚える(聴覚優位)
■毎日少しずつ予習&復習
■難しい読み方や慣用句も同時に覚える
私は、PCで作った方が楽だし早いのでプリントを作っていますが、ノートでお母様が選んだ問題を、毎日練習するやり方でもいいと思います。
漢字をパーツに分けてパーツごとに一画ずつ覚える(聴覚優位)
我が家は先ほどご紹介したように、こちらの本を補助教材として漢字学習のおともにしています。
こちらの本は、リングがついていて、切り離せば単語帳のようにして使うことが出来ます。
Gakken HPより
我が家では、覚えられない時に補助的に使う位置づけなので、切り離さず、辞書のように使っています。最初の方にページの索引があるので、新しく習った漢字や覚えられない漢字はここから覚え方を調べて使っています。

この本、バラバラにしてカードにしちゃうと、知りたい漢字を探すのが大変なので、切り離さないで使用されることをおススメします。
毎日少しずつ予習&復習
1日の問題はたった5問!例えばこちら!(厳密には前日の5問の復習もあるので10問です!)


armyなわけではないですが、横顔と言ったらBTSのテテ!
まずは、自力で考えてもらいます。初めから書けなかくてもOK!
でも、テストなどで分からない漢字が出た時に、ひらめく術を身に付けてほしいので、ヒントを与えます。
例えば、先日「入道雲」の「道」が分からなかった時…



「どう」という漢字、何か思いつくのある?



銅像の「銅」



そうだね。でも、雲してはなんか堅そうだね(笑)。他にない?



わかんな~~~い



諦めたらあかん!!「どうあ」「どうい」「どうう」って、”あ”から順番に言っていってごらん



「どうあ」「どうい」・・・「どうさ!」、動作の「動」、動くって字!…「どうし」あ!「同時」「同」同じっていう字!



そうだね!どんどん候補出していこう!
そして…最後の「ら行」(私も、しつこい母だ…)まで待つ…



「どうろ!」「道路」の「道」


おお!正解!!実は入道雲の「どう」は「道」でした!
…ここまで長かったですが、テストなどで最後まであきらめないために、あがく手段?技?として息子に伝えたかったまでです…、、、「どう」の候補が4文字も出てきただけでも、よしよし!


書けたら、真ん中の部分をオープンします。そして、まだ習っていない漢字は、ご紹介した「全漢字 おぼえるカード」で覚え方を確認します。そして、まずは、唱えながら何度か書いてもらい、書き方を覚えます。
そして、最後に、一文字入魂!丁寧に書けなかった漢字を書いてもらって、その日の学習は終了!


次の日に、前日習った5問をテストします。覚えていなかったら、もう一度書いてもらいます。
また、日をあけて、また出題するようにしています。
何度も復習が大事です♬
難しい読み方や慣用句も同時に覚える
中学受験に備えて、また、表現力の向上を目的に、出来るだけ難しい読み方の漢字や慣用句にも慣れてもらおうと問題に入れています。
竹馬の友、鳴り物入り、売り言葉に買い言葉、図に乗る、二番せんじ、何食わぬ顔、黄色い声、後味が悪い、、、
などなど、低学年で書けちゃう漢字で出来た慣用句って意外と沢山あります。
上のプリントのQRコードの先は、こちらのサイトの慣用句の説明四コマにしていて、意味を理解してもらっています。
こういう本を活用してもいいかもしれませんね!!


漢字覚えの王道なんてない!その子に合った解決策を…
そんな感じでここ2カ月くらい毎日漢字の勉強を進めていたら、本人も自信がついてきたようで…
ある日、「学校の自習の時間にやったよー」と言って、家で習った漢字や慣用句を自分で、何も見ずに書いていたのを見せてくれました。母ちゃん感動!
こうやって、コツコツやっていくことで自信ってついてくるものなんだな…と感心しました。
わが子には、我が子のやり方で。
プリントなんて作れないよーという方も、まずは、お子様がどんなやり方なら取り組みやすくて、覚えやすいかを色々と試してみてはいかがですか?
そして、何より毎日続けること!コツコツ続けることで身になっていくはずです。
小学校1年生の漢字ならこちら!

